動的建物シミュレーション

エネルギー・室内環境・設計のための建物シミュレーション

夏の室温はどこまで上がるのか。必要な冷房能力はどの程度か。ファサード、日射遮蔽、換気はどのように影響し合うのか。TIAN Building Engineeringは、新築・既存建物・改修を対象に、動的建物モデルでこれらの課題を検討します。

ベルリンを拠点に、ドイツ国内および国際プロジェクトに技術サービスを提供します。

動的建物シミュレーションとは?

建物シミュレーションは、建物全体や個々の室の挙動をコンピューター上に再現します。動的モデルでは、気象、利用状況、設備運転に応じた温度、熱流、暖冷房需要の変化を計算します。建築部材の蓄熱に加え、日射や、人・照明・機器による内部発熱も考慮します。

例えば、日射遮蔽があっても事務室が過熱するか、夜間換気がどのような効果をもたらすか、ファサードの違いがエネルギー需要にどう影響するかを検討できます。具体的な設計課題に合わせてモデルと評価方法を設定します。

建物シミュレーション、熱解析、CFD

建物の熱・エネルギーシミュレーションは、室やゾーンの時間変化を評価します。補完的なCFD解析では、気流と温度分布を空間的に捉え、吹出口の位置やドラフトのリスクなどを検討します。Radianceによる昼光解析を組み合わせることで、ファサードと自然採光の評価を補います。

熱・エネルギー計算にはEnergyPlusなどを使用します。手法の組み合わせは、建物、用途、支援する設計判断に応じて決定します。

建物シミュレーションが役立つ場面は?

簡略化した仮定だけでは、建物・利用条件・設備の相互作用を十分に表せない場合に特に有効です。

01

夏季の快適性

重要な室の温度推移を調べます。ガラス、外付け日射遮蔽、熱容量、夜間換気などの条件を比較します。

熱シミュレーションについて
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エネルギー需要と設備

暖冷房負荷や時間別の需要プロファイルは、設備方式と運転時間の検討に役立ちます。設計案を比較することで、快適性とエネルギー需要の両立に必要な調整が見えてきます。

エネルギーシミュレーションについて
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ファサードと昼光

窓面積、日射遮蔽、方位は、自然採光と日射熱取得に同時に影響します。これらを一体的に評価し、建築と設備の調整を支援します。

窓・ファサードシステムについて

既存建物では、運転データや実測値が仮定の絞り込みに役立ちます。新築では、設計の初期段階から複数案を比較できます。

初期図面から根拠を確認できる評価まで

最初に具体的な検討課題を確認します。その課題に基づいて、モデルの範囲、境界条件、比較する設計案を決めます。

  1. 01

    課題と目標を整理

    用途、重要な室、設計段階、目標値を確認し、シミュレーションで支援する判断を明確にします。

  2. 02

    モデルとデータを調整

    形状、構造・仕様、気象データ、負荷、運転時間を整理します。不足情報と採用する仮定を明確に記録します。

  3. 03

    設計案を計算

    基準案と合意した代替案を、比較可能な境界条件で検討します。モデルの仮定と結果の妥当性も確認します。

  4. 04

    結果を解釈

    指標と時系列を比較し、ファサード、換気、冷房、運用にとっての意味を説明します。

必要な資料は?

初期検討には、設計上の課題と手元にある資料をご用意ください。必要な詳細度はご相談のうえで決定します。

  • 平面図、断面図、利用可能な3DまたはBIMデータ
  • ファサード、屋根、窓、日射遮蔽の構成と性能値
  • 利用時間、在室人数、照明、機器の情報
  • 換気、暖房、冷房、制御に関する情報
  • 所在地、目標値、既存建物で利用可能な実測データ

シミュレーションで得られる結果は?

評価内容は合意した業務範囲によって決まります。代表的な成果では、技術指標と具体的な設計判断を結び付けます。

代表的な評価項目
評価項目分かること活用方法
室温と快適性合意した利用条件での時系列と、問題となる状態の発生頻度日射遮蔽、夜間換気、冷房方式の比較
暖房・冷房負荷対象室・ゾーンに必要な能力と負荷ピークの発生時刻容量設定の仮定と設備方式の検証
エネルギー需要と負荷プロファイル時間別の計算需要と設計案ごとの差建物外皮、設備、運転方針の調整
昼光と日射熱取得ファサードと日射遮蔽による採光・熱取得の違い窓面積比と日射遮蔽の総合評価

報告書には主要な仮定、境界条件、設計案の評価をまとめます。計算上のエネルギー需要は、モデルに依存する予測値です。実際の消費量は、現実の利用状況、気象、運用にも左右されます。

シミュレーションのプロジェクト事例

さまざまな建物用途において、複数のシミュレーション手法を組み合わせた実績があります。

National Galerie 20の室内を示す建築パース

National Galerie 20

National Galerie 20では、建物・熱・気流シミュレーションと昼光解析を組み合わせました。建物全体の評価を、室内環境および自然採光の分析につなげています。

業務範囲:建物、熱、気流、昼光のシミュレーション。

コーブルクのGlobe Theaterを示す建築パース

Globe Theater Coburg

コーブルクの新築劇場では、熱シミュレーションとCFDを担当しました。熱的な挙動と、気流の空間分布の両方を検討対象としています。

業務範囲:熱シミュレーションおよびCFD。

その他のプロジェクトと実績を見る →

建物シミュレーションのご依頼

静的計算とシミュレーションの違いは?

静的計算は、手法に応じて一定の状態や集約した指標を用います。動的シミュレーションは時間変化を扱い、建築部材の蓄熱なども考慮します。どの手法が適切かは、検討課題によって異なります。

どの設計段階で実施すると有効ですか?

初期段階では、ファサード、日射遮蔽、設備方式に関する基本方針を比較できます。後の段階では、具体的な室、運転条件、容量設定の課題を検討できます。利用可能なデータに合わせてモデルを調整します。

既存建物にも有効ですか?

はい。改修案や運転方針の変更を比較したり、快適性の問題を絞り込んだりするのに役立ちます。既存の消費量データや実測値は、モデルの妥当性確認に活用できます。

完成したBIMモデルが必要ですか?

適切なBIMモデルはデータ整理を支援しますが、平面図、断面図、部材情報からシミュレーションモデルを作成することも可能です。必要な資料は業務開始前に確認します。

費用と期間はどのように決まりますか?

建物規模、対象ゾーン数、データ品質、比較案の数、評価範囲などによって作業量と期間が変わります。資料と設計課題をもとに、工程を調整した個別見積もりをご提示します。

最終的にどのような資料が提供されますか?

ご依頼内容に応じて、モデルの仮定、境界条件、指標、時系列、設計案の比較を含む報告書を提供します。合意した設計課題に対して、結果が何を意味するかをご説明します。

シミュレーションで解決したい課題は何ですか?

建物の概要、設計段階、必要な判断をお知らせください。適切なシミュレーション範囲と必要なデータについてご相談を承ります。

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